お勉強方法 2

筆者おすすめの勉強方法を紹介したいと思います。最初は簡単な所から始め、徐々に難しくして行く方法です。同じような内容を難易度を徐々に上げて学習し、反復し、頭に叩き込みます。まずは簡単な本から覚えましょう。「はじめに 2」でも紹介したのですが、

 

ぶんこ六法トラの巻 民法      三修社

ぶんこ六法トラの巻 民事訴訟法   三修社

ぶんこ六法トラの巻 刑法      三修社

 

この手の初心者向けの本から学習しましょう。値段も比較的安く、中古の本もあります。これらの本を読んですべて覚えても本人訴訟ができるとは到底思えませんが、最低限の知識だと思って下さい。本人訴訟の出来ない刑事事件関連の刑法の本も入っていますが、尋問や証拠に不法行為が含まれることがあるのでこれも知識として身につけた方がいいでしょう。

 

初心者向けの本の学習が済んだら次はハンドブック系の本を勉強しましょう。

 

本人訴訟ハンドブック      矢野輝雄  緑風出版

訴訟は本人で出来る       石原豊昭他 自由国民社

 

これらの本は本人訴訟用に書かれた本です。訴訟を民事訴訟法の流れに沿って学習でき、訴状や準備書面等の書式の見本もついているのでぜひ手元に置いておきたい本です。

ここまで学習が進んだら次におすすめするのは実際に裁判所に行って傍聴又は記録の閲覧をしましょう。本で知識を身に着けても実際の雰囲気まではわからないので行く価値はあります。

東京地裁の場合は入口から入って警備員がいる受付の横に今日の法廷の予定が閲覧できます。証人尋問と予定が書かれているものを傍聴しましょう。特に弁護士がどのように尋問しているかじっくり観察して下さい。あなたもこのように尋問されるorするかもしれませんから。

また、訴訟記録は閲覧することができます。印紙150円と印鑑と本人確認書類が必要です。その他事件番号も必要なので裁判所HPの裁判例情報で事件番号を控えて持って行きましょう。ただし訴訟記録は5年経つと判決原本や和解調書を除いた記録は廃棄されてしまうので、あなたの訴訟と同じジャンルの訴訟で出来れば5年以内のものを閲覧することをお勧めします。運よく5年以内の記録があったら準備書面や甲号証など普段見ることのできない部分をよく見てください。
準備書面は弁護士がどのようにやり取りしているのか大変参考になります。甲号証はどのように証拠収集しているか。
東京地裁の場合はコピーとメモはOKなので、これはと思った所はコピーをとってもいいでしょう。

記録閲覧は午前中に申請しても閲覧できるのは午後になるので、午前中に閲覧申請してその後法廷を傍聴し、次の日に記録閲覧と法廷傍聴するといいでしょう。2日間掛かりますがお勧めの方法です。

 

最後に訴訟のやり方がわかる本として

 

弁護士いらず          三浦和義  太田出版

 

をお勧めします。いわゆるロス疑惑事件の三浦和義が、マスコミ相手に民事訴訟を起こした時の記録が、訴状から準備書面・尋問調書まで入っており、一つの訴訟の記録がすべて網羅された物になっています。あなたが名誉棄損やプライバシーの侵害で訴訟を考えているなら、必ず読みたい本です。マスコミ相手の判例も網羅されています。

 

ここまででちょっと自分には難しい、わからないという方は素直に弁護士に相談しましょう。本人訴訟は1つの手段に過ぎないのです。無理に本人訴訟にこだわって負けてしまったら元も子もありません。訴訟に勝つために行動しているのだから、最善の方法を選ぶことが一番いいことです。ここまでに身に着けた知識や経験も無駄にはならないと思います。