証拠収集

知識を身に着けても証拠が無ければ裁判に勝てません。図書館でいい本を見つけたので紹介します。

 

立証の実務 群馬弁護士会 ぎょうせい

 

こちらの本は訴訟の類型ごとに証拠収集の方法がまとめられていて目を通したい本です。

 

裁判は第3者である裁判長を納得させることが必要なので、証拠には証明力や改変可能性の除去といった法律的な裏どりが必要になって来ます。

例えばあなたがインターネット上で名誉棄損された場合、そのHPや掲示板を自分のPCに保存し、証拠として裁判に提出したとしましょう。その場合、相手が証拠の信用性を争ってきた場合はあなたが負ける可能性があります。判例として知財高裁平成22年6月29日判決(行ケ10082号)が挙げられます。
要訳するとインターネットの証拠はURL表示していないとダメですよ。という判例です。自分のPCに保存したファイルでは、プリントアウトした際にこのURLが違うものになっているので証拠として認められなくなってしまうのです。

弁護士を付けた場合は証拠は全部弁護士に見てもらってから取捨選択する形になると思うのですが、本人訴訟の場合はこれも自分でやらなければならないのです。あなたが被害者なら頭に血が上って右も左もわからない状態になっても、冷静にどうしたら第3者である裁判官を説得できるか、説得できる証拠にすればどうすればいいのか。
手持ちの証拠や証拠物の提出方法などこちらもお勉強5と同じで法律的な裏どりはしなければならないでしょう。