裁判所のお作法 3 「書類」

訴状や甲号証には「正本」「副本」「甲第~号証」と基本的に右上に大きめに表示してあります。
勉強を始めて初期の頃に本によって「ボールペンで書きます。」「大きく赤字で表示します。」と書かれてあり、どちらだかわからなくなった筆者は地元の裁判所に問い合わせてみました。すると職員に「黒でもわかればOKです。」と回答されました。特にこの辺は決まりがあるわけではなく、職員の言った通り「わかればいい」のですが、実はこれには深い訳があったのです。証人尋問などで甲号証を証人に見せる場面が多々あり、この時に赤字で大きめに書いていないと素早く証人に甲号証を示せないのです。なので弁護士系の本では赤字で大きく書きましょうと書いてあったのです。
まだ初期の頃だったのでこの意味がわかった時は傍聴席で尋問を見ながら納得してしまいました。
このように小さいことでも法廷では重要だったりするので、こういった細かい所にも注意をする必要があるでしょう。